審美歯科とは、歯の機能を回復させるだけではなく、見た目を自然に美しく治す歯科治療です。主に治療部位をセラミック素材によって補うことで、審美性を回復します。

また、保険診療で使用する金属やプラスチックなどの他の歯科治療用素材と比べ、審美性、機能性、耐久性など、全ての面で優れています。より健康な歯を長持ちさせたいという方は、自由診療による詰め物というのも選択肢のひとつとして入れてみてはいかがでしょうか。

かぶせもの・つめものについて

保険適用内で使える材料が決まっており、かぶせもの・つめものとして選択されることが多い銀歯ですが、金属アレルギーやむし歯再発とリスクが多いのも事実です。
銀歯を利用するにあたってデメリットは以下になります。


■金属アレルギーのリスク
銀歯は実際は「銀」ではなく、「金銀パラジウム合金」で様々な物質が混ざっています。
そのため金属アレルギーのリスクが高く、特にパラジウムは金属アレルギーになりやすい物質となります。
また、年月を経て腐食したサビは溶けて体内に入りこみ、身体の不調を生む原因にもなります。

■むし歯が再発するリスク
歯より硬い銀歯ですが、銀歯と歯を接着しているセメントは年月を経て腐食するため、歯との隙間ができやすくなり、むし歯のリスクが高まります。
また、銀歯は歯よりも硬いため、歯がすり減ることによって段差ができ、そこも同様に虫歯ができやすくなります。

見た目が美しく体に優しい素材など、選択肢はたくさんありますので、ぜひ当院のスタッフにご相談ください。

かぶせもの、つめものの種類

浅いむし歯のかぶせもの(インレー・アンレー)

素材保険保証審美性耐久性人気度キーワード長所短所
オールセラミック×3年★★★★★★美しく自然審美性にすぐれ、腐食しない費用がかかる 割れることがある
ジルコニア×3年★★★★★★★★★透明度の高いセラミック審美性にすぐれ、強度も硬い歯より硬いため自分の歯がすり減る。
割れることがある。

深いむし歯のつめもの(クラウン)前歯、奥歯

素材保険保証審美性耐久性人気度キーワード長所短所
オールセラミック×5年★★★★★★★健康な歯に近い透明感変色が少ない金属アレルギーの人も安心割れることがある
ジルコニア×5年★★★★★★★★★★審美性と強度耐熱性、耐久性、耐腐食性が極めて高い力がかかる部位にも使用できる。
汚れがつきにくい
透明感が弱く審美性に欠ける部分がある
ジルコボンド×5年★★★★★★★★★★細かい美しさ耐熱性、耐久性、耐腐食性が高い。
色調を合わせられる。
汚れがつきにくい。
表面のポーセレンが剥げることがある

入れ歯について

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯がありますが、そのそれぞれに「保険診療の入れ歯」と「自費診療の入れ歯」があります。
昔は安価な保険適用の入れ歯を入れられる患者さんが多かったのですが、近年では見た目や噛み心地を考慮して、より快適な自費の入れ歯を選ばれる方も増えてきました。

合わない入れ歯をしていると‥

合わない入れ歯をしていると、痛みや違和感、話しにくさなどの様々なトラブルが発生します。また、お口周りのトラブルだければなく、頭痛や肩こりなどの全身に影響ができます。当院では患者さんのお口を精査し、悩みやトラブルを解決するためのご提案をさせていただきます。

目立たない入れ歯「ノンクラスプデンチャー」とは?

ノンクラスプデンチャーは、保険の入れ歯が目立つ原因である、金属のバネのような留め具(クラスプ)の無い入れ歯です。
一般的な保険の入れ歯は、①人工歯②歯茎の上に乗る床(しょう)③クラスプ、の3つで構成されています。
対してノンクラスプデンチャーは、クラスプを無くした代わりの固定源として、床の範囲を広げて、床で歯茎と歯を覆うことによって固定します。床は歯茎と似た色と見た目をしているため、周りから見て目立つことがありません。

ノンクラスプデンチャーの種類

ノンクラスプシリコンデンチャー

ノンクラスプデンチャーの裏側にシリコンを貼り付けたものです。シリコンはゴムのように弾力がありやわらかい素材ですので、これを導入することにより、「歯茎が痛くない」「硬いものが噛める」といった特徴があります。
痛みや違和感を感じやすい患者様におすすめです。

ノンクラスプデンチャー+金属床

ベースが身体に優しい金属でできており、金属の頑丈さで「たわみ」が軽減されたものになります。
食べ物の温度を感じやすく、食事の楽しみが失われにくい入れ特徴があります。